次世代航空機を熱流体工学の側面から実現すべく，以下の研究を行っています．

  -　翼の高性能化に関する研究
     --- ボルテックスジェネレータ型プラズマアクチュエータを用いた翼周り流れの流体制御
     --- 流体制御に基づくバーチャルウィングレット
     --- 循環翼に関する数値的研究

  -　ジェットエンジン燃焼器の低環境負荷化
     --- StarCCM+を用いた噴流拡散制御の数値解析
     --- StarCCM+を用いたジェットエンジン燃焼器に関する設計探査

  -　ランディングギア流れの低騒音化　
     --- プラズマアクチュエータを用いた流体制御によるランディングギア空力騒音の低減

JAXA宇宙科学研究所などが中心となって進めている「航空機による火星探査」. このプロジェクトで用いられる「火星航空機」に関する研究です．

  -　火星ヘリコプターに関する研究
     --- 火星大気でも高性能を発揮するヘリローターに関する研究

  -　火星飛行機に関する研究
     --- 火星大気でも高性能を発揮するプロペラとプロペラ後流の流体現象に関する研究

ドローンは物流をはじめとする様々な分野での利用が期待されています．当研究室では革新的なブレード形状を有するドローンに関する研究を行っています．

  -　革新的なブレード形状のドローン
     --- 従来に比べて低騒音化が可能な革新的ブレードを有するドローンの流体現象
     --- 革新的ブレード形状のさらなる最適化

今後増え続ける物流需要において，物流トラックは大きな役割を果たします．その一方で，トラックのような輸送機器は実用性の観点から空力性能の向上に困難を伴います．
当研究室では，実用性を維持しつつも流体制御によって空力性能が向上するトラックの実現を目指します．

  -　流体制御を用いた物流トラックの高性能化
     --- ボルテックスジェネレータ型プラズマアクチュエータを用いたトラックの空力性能改善

エネルギー・環境問題の悪化とともに，再生可能エネルギーである風力発電の普及が期待されています．当研究室では流体制御を適用した風車翼の流れや，実風車の数値解析を通して高効率な風力発電用風車の実現を目指します．

  -　高効率な風力発電用風車の研究
     --- ボルテックジェネレータ型PAとスパン型PAを併用したピッチング翼周り流れの剥離制御
     --- rFlow3Dを用いた実風車周り流れに関する研究(予定)

混相乱流は自然界や工業製品でしばしば観察される現象です．特に，多くの実用燃焼器でみられる「乱流噴霧燃焼」は，マルチスケール・マルチフィジックスな現象のため，まだまだ未解明な部分が多く残されています．当研究室では燃焼器の高効率化・低環境負荷化を目指し，乱流噴霧燃焼の数値的研究を行っています．

  -　乱流噴霧燃焼に関する基礎的研究
     --- 基礎乱流場における噴霧燃焼と乱流構造

  -　混相乱流に関する基礎的研究
     --- 基礎乱流場における粒子と乱流構造
     --- 圧縮性乱流におけるショックレットと粒子の干渉(予定)